くっす on 男性における精神的な成熟

男性における精神的な成熟、マスキュリニティなど

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アタッチメント障害を持つ人にも自身ではどうにもできない状況があったのか ― 「変容の逆説的理論」を説いたアーノルド・バイザーと「見えない虐待」を受けた人とのケースから考える

ゲシュタルト療法にて「変容の逆説的理論」というものがある、と知りました。この理論は、提唱をしたアーノルド・バイザーという人物がたどった生き方の説明を抜きにしては語れない、と感じられます。そのアーノルド・バイザーと、「見えない虐待」を受けて…

「少年が大人の男性になるためのイニシエーション」と同等のことを経験した人のエピソード:越前敏弥さんの場合

本ブログにて、「少年が大人の男性になるためのイニシエーション」は現代社会では失われてしまっている、と何度か書いてきました。しかし、現代でも、「少年が大人の男性になるためのイニシエーション」と同等のことを経験したと思われる人は存在する、と私…

「適切なバウンダリー(境界線)を持てるようになる」とは「親しくなりたい人と近い関係を持てること」も意味している

バウンダリー(境界線)という言葉について、「人間関係において適切な距離を取る」ことの重要性を主張する概念であり、それは「離れるべき時には離れる」を意味しているのだと捉えていました。しかし、その本質とは、「近付くべき時には近付く」ことも同時…

父親に対して「正反対を行く」でも「同じことを繰り返す」でもない選択をすることについて

書籍"MEN'S WORK"から、父親の生き方の「正反対を行く」でも「同じことを繰り返す」でもない選択をすることに関する部分を取り上げました。それに関連して、他の書籍からも引用をしながら、現時点で考えられることを書きました。 "MEN'S WORK"からの引用 書…

アタッチメント障害(愛着障害)の状態からどのようにして変わるか ― トラウマからの回復と自己の再養育

前回の記事にて扱えなかったこととして、「自分の本当の問題はアタッチメント障害(愛着障害)であったと気付いた人が、その後に何をすると良いのか」ということがあります。つまり、「アタッチメント障害の状態からどのようにして変わるか」ということです…

「高学歴発達障害」の人の中には本当は「高学歴アタッチメント障害(高学歴愛着障害)」である人が含まれている? ― 教育虐待、「見えない虐待」、「アタッチメント障害(愛着障害)が発達障害と診断されるケース」の観点から考える

アタッチメントや虐待についての書籍を読んでいく中で、ふと感じたことがあります。「『高学歴発達障害』というのは、実は『高学歴アタッチメント障害(高学歴愛着障害)』であるのかもしれない」ということです。今回の記事では、その捉え方について、教育…