くっすのWeb文章

男性における精神的な成熟、マスキュリニティなど

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』にも男性のイニシエーションについての記述があった

最近の記事を書くために、グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』を読んでいたら、こちらでも男性のイニシエーションに関する記述があるのを見つけました。 そちらの箇所を読みながら、「男性における精神的な成熟」というテーマについて改めて考えてみました…

「男らしさとは優しさだ」も有り得るか ― 男らしさの様々な在り方について、および、特定の男らしさはもっと求めた方が良い可能性について

私は、「男らしさから降りよう」という呼びかけがあまり好きではありません。 それは、おそらく、「そもそも男らしさとは何か」という前提条件の共有を抜きにしたままで、「とにかくやめよう」と語られることが多いから。私はそのように捉えています。せめて…

グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』に男性にとってのvulnerability(バルネラビリティ)の可能性を感じさせる文章がある

前回の記事でvulnerability(バルネラビリティ)の意味を辞書で引いたことについて書きました。 その記事にて、グレイソン・ペリー『男らしさの終焉』での記述についても言及するつもりでした。しかし、こちらは翻訳版があり、別の記事として書いた方が良さ…

vulnerability(バルネラビリティ)を辞書で引いてみたら、「勇気」と「精神的強さ」を表す言葉だとわかった

マスキュリニティの文脈にてvulnerability(バルネラビリティ)の概念を見かけることが良くあります。 カタカナ語が用いられているということは、やはり、訳しづらい言葉なのかな。 と思っていましたが、辞書を引いてみたらとても良い表現が見つかりました。…

「少年たちは男性との一対一の接触を、一日数時間、生物学的に必要としているのかもしれない」という表現

このブログの記事を書くために、ビダルフの本を読み返しています。 最近、そのビダルフの本の中から、 「そういえば、こんなことがどこかに書かれていたと思っていたんだけど」 という箇所を見つけることができました。 「生物学的に必要としているのかもし…

「あなたが、今、成熟した大人の男性でないのは『自分のせい』ではない」を考える

今回は、まず、精神科医である益田裕介さんが書いた以下の本の引用から始めます。精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法作者:益田 裕介KADOKAWAAmazon「精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法」益田裕介 [生活・実用書] - KADOKAWA こちらの本の149ペ…

ドラゴンに立ち向かい父親を救う ― 父親との関係修復について

ドラゴンに立ち向かい父親を救う。このブログで何度も引用をしているビダルフの著書を元に、この文を書きました。男の人って、どうしてこうなの?作者:スティーヴ・ビダルフ草思社Amazon男の人って、どうしてこうなの? | 草思社 参照した箇所は以下です。 も…