4月7日火曜日の入学式の日、Apple Store 銀座店で”How to think like a designer:プレゼンテーションを成功させる10の原則”というイベントに出席してきた。Garr Reynoldsという方がスピーカーとなっていました。
レイノルズ氏のブログ、"Presentation Zen"でこの情報を見つけて、入学式で近くまで行くのだから、ということで参加してみた。
講演が始まる前、会場内での会話は日本語よりも英語の方が若干多かった気がします。日本で働いている外国の方がたくさん来ていたのでしょうか。
レイノルズ氏の講演は、「ビジネス」よりも「エンターテイメント」の言葉の方がうまく表現できるものでした。とにかく面白かった!スライドはヴィジュアル要素が全面に出されていて、「スライドに表示されている箇条書きにそって、話が進む」というスタイルとはまるで違った。どういう発想をしたら、あんな楽しいスライドを作れるんだろう。それは、「紙芝居」そのもののようだった。確かに、もともと紙芝居には箇条書きが書いてあるわけではなく、紙面上にあるのはヴィジュアルだけ。紙芝居師は、話す内容を暗記しているはずだ。レイノルズ氏の場合、段取りを完璧に把握していたようだった。でなければ、聞いていて/見ていて楽しいテンポを作るのは難しい。
就活をしている大学生向けのセミナーでもないのに、「では、隣の人と『良いプレゼン、悪いプレゼン』の要素を話し合ってください!」と言ってBGMを流したり。英会話スクールみたいに、キーポイントをオーディエンスにリピートさせてみたり。「こういうのもありか〜」と納得してしまうネタがいくつも出てきた。
どちらかというと、アカデミックよりはビジネス向けのような感じはあった。学会発表などのアカデミックなフィールドでは、冷静で論理性が感じられるような提示の仕方が求めらるんだろうなあ。だが、自分の大学内で発表する時は十分使えそうだ。SFCなら専門外の人に説明する機会も多いはずだし、学部生を相手に話すんだったら、レイノルズ氏みたいなヴィジュアル要素が溢れるようなスライドを使う方がずっと伝えやすい。
すごく楽しめた講演でした。面白かったなあ。