4月11日土曜日、脳科学若手の会の談話会に行ってきました。
感想を書くのがだいぶ遅くなってしまいました・・・
時間のマネジメントって難しいです。
さて。
3月終わり頃、脳科学の学会を調べていた時に脳科学若手の会のWEBページを見つけました。サイトがきれいに作り込まれていて、それにイベントも頻繁に開催されているようなので、何かのイベントに参加できたらいいなあと考えていました。
そうしているうちに、「4月11日に談話会を開催します」とのお知らせを発見!
というわけで、談話会に参加してきました。
場所は東大の駒場キャンパス。
東大大学院の助教の方が2人、研究のお話をされました。
1人目の深山理さんは情報理工学系研究科の助教の方。
RatCarというブレイン−マシンインターフェースについて。
ブレイン−マシンインターフェース(BMI)はブレイン−コンピュータインターフェース(BCI)とは区別されるらしいですね。BMIは電極を脳に直接つなげるような侵襲的なもの。BCIはNIRSのような装置を使う非侵襲的なもの。
ホンダの研究所とATRと島津製作所が共同で行った、思考でAsimoを操作する装置はBCI、ということですね。
(この研究です→http://www.honda.co.jp/news/2009/c090331.html)
RatCarでは、ラットの神経活動に合わせて動く乗り物を開発する、という目的で研究しています。
ラットの神経活動を読み取っているわけですが、試行錯誤していくうちに、これまでの脳科学の知見とは一致しないことが見つかります。その際、「車を動かす」ことを優先させて波形を読み取るために様々なアルゴリズムを検討するそうです。波形の解析は。今の僕にはまだまだ難解でした。
しかし、ブレイン−マシンインターフェースの分野でも多様な研究が行われているのだな、と考えるきっかけになりました。
2人目のスピーカーは天野薫さん。所属は新領域創成科学研究科の助教の方。
NTTのCS研とも関係がある方ということでした。
脳機能イメージングの分野で、視覚についての4つ研究の紹介をされていました。
特に印象深かったのは、錯視を利用してα波が見える、という実験。
僕が聞いていた限りでは、
「錯視が見える周期がα波の周期と同じ」
↓
「錯視によってα波を見ている」と考えられる
ということのようでした。
これが突き詰められれば、「見ているものは脳内のコンディションに影響される」という結論が出せるのでしょうか。素人の考えですが・・・
この研究がどうなるのか、興味深いですね。
談話会後に、渋谷で交流会がありました。
国立大学所属の人が多くて、キャンパス内、大学内ではなかなか知ることのできない話を聞くことができた。昆虫の研究とか、国際学会の様子、などなど。
今回、参加してみてすごくよかったと思う。
統計物理学とか、名前を聞いただけでも新しい発見になる概念を知った。確かにSFCでは様々な学問領域があるが、外に出ることの大事さを再認識した。
発表者が話している時点から活発に質疑応答する、というスタイルを見たのも初めてだった。文字通りの「対話」で進む発表だった。
また予定が合えば参加したいです!
ちなみに、脳科学若手の会のWEBサイトはこちら。
http://brainsci.jp/